特に英語に興味はありませんでした

Y.Kさん

オーストラリア ブリスベン

体験談13

私は、昨年の7月からオーストラリアに留学し多くの人とは違う人生をスタートさせました。今回は留学先・英語の経験・ホームステイの3点に関して報告します。

私の留学先はクイーンズランドの州都ブリスベンです。シドニー・メルボルンに次ぐ第3の都市ですが、自然に恵まれ(因みに野生のコアラが学校のキャンパスに現れた時には全速力で走って見に行きました。)朝晩は冷えますが温暖で、空は限りなく青く一年中太陽と対面している気がします。観光地として有名なゴールドコーストに近く、気軽に行ける場所でもあります。

体験談13

初めに、多くの人が気になる英語の習得ですが、私は福岡の公立中学校で学び、特に英語が得意でも好きでもありませんでした。当然のことですが留学しているのだから全て英語を用いなくてはなりません。今では日常会話や授業での英語は日本語と同じように使えるようになりましたが、当初は全くと言っていいほど分かりませんでした。ホームステイ先の方がおっしゃること、授業などほとんど理解できず戸惑いと後悔の連続でした。今考えるとこの時期が一番辛く苦しい時でした。そこで私はひとつの決心をしました。高校に併設された語学学校に在籍している間は、短期留学で来ている日本人とはほとんど話さないようにして、できる限り現地の生徒や先輩に当たる留学生との会話を心がけるようにしました。ランチや休み時間もネイティブの人たちと過ごし、英語を使わなければならない環境を作り出しました。すると3ヶ月程で何とか生活に困らない程度の英語が理解できるようになりました。このことからわかったことは、英語を使ってできるだけ多くの経験をたくさん積むことです。それでも時には日本で習った文法を気にするあまり途中で話が詰まってしまうことも度々あったのですが、経験と学校での練習を重ねるうちに文法が気にならなくなり、時間の経過とともに正しい文法を用いて話せるようになりました。今では語学学校を終え、メイン(高校)に在籍しています。授業は、先生が黒板を背にして話すのではなく、生徒ひとりひとりの個性を伸ばすために積極的な発言を求めてきます。最近まで発言することの怖さ、恥ずかしさを取り除くことの難しさを感じ、自信を持ったり失ったりの連続でした。でもいちばんの特効薬は慣れだということに気付きました。それからは、自分が理解できなかった箇所など気軽に聞いたり、質問することが普通にできるようになり、疑問に思ったことがすぐに解決できるようになりました。更にその姿勢を先生や周囲の友人たちも評価してくれます。授業も自分で選択できるため、私は興味のあるプログラムを組んでいます。(選択外国語は日本語です)

次にホームステイでの生活ですが、特に問題はありません。特筆すべきことは、水に対する考え方です。降水量が少ないこともありシャワーなどにたくさんの水を使えません。そのために家庭によってはシャワーの時間を制限されることが多く、最初は少し不自由さを感じることもあると思いますが、慣れてくれば大丈夫です。家族はとてもフレンドリーで、これはこの国全体に言えることかもしれません。よく公園などでも気さくに話しかけられることがあります。この点は全く心配はいりません。簡単ではありますが、以上が気付いたことの報告です。

今この文章を書いてみて、当時を思い出すと不安がなかったと言えば嘘になります。でも、大きな夢とわずかばかりの勇気を持って日本を離れたことは正解でした。異国での生活を通じて、英語の習得だけではなく、異なる生活習慣の中でその国の文化や人々の考え方を理解することで、客観的に日本を考えるようになり、主体的な生活で自らが成長していることを実感しています。

体験談13

最後に、このような貴重な経験をさせてくださった全ての方々、特に、私に留学の機会を与えてくださったOKC(旧社名:オセアニア交流センター)の皆様に改めてお礼申し上げます。また、応援し続けてくれる家族には感謝の気持ちで一杯です。これからも留学生活を有意義なものにするために頑張ります。