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大学の特徴大学・大学院留学

アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド

アメリカの大学

教育ポイント

アメリカでは、教育政策は主に州と地方の学区によって決定されますが、連邦政府も一部の教育政策を規定しています。また、各大学が独自の学位認定システムを設けており、取得した単位や学位によって留学生は他の大学に編入したり、別の学位を追求することが可能です。

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大学関連

アメリカには公立大学と私立大学が数千校あり、その中には世界的にも評価の高い名門大学が多数存在します。公立大学は州政府により運営され、私立大学は独立した組織により運営されています。US News & World Reportのランキングでは、ハーバード大学、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)などがトップクラスの評価を受けています。

アメリカでは、学士課程、修士課程、博士課程という3つのレベルの教育を提供しています。多くの学部課程は4年制ですが、短期間での卒業や長期間での卒業を選ぶことも可能です。学士課程を修了した学生は、修士課程や博士課程に進むことができます。また、個々の専攻により学位取得に要する期間は異なります。法学、医学、ビジネスなどのプロフェッショナルな学位プログラムは、学士課程の後に数年間の専門教育が必要となります。

アメリカの大学では、多様なカリキュラムとフレキシブルな選択科目制度を通じて、個々の学生の興味やキャリアゴールに合わせた学習が可能です。学生は授業外でも独自の研究を行い、課外活動やクラブ活動に参加することでさまざまな経験を積むことができます。

また、アメリカにはコミュニティカレッジと呼ばれる2年制の大学があり、より実践的な職業教育を受けることができます。これらの学校は公立と私立があり、最終的に取得できる学位は同じです。コミュニティカレッジでは、職業訓練や大学への編入を目指すプログラムが提供されています。

主な進学方法

直接大学に入学する コミュニティカレッジを経て大学に編入する 英語力不足の場合は語学学校から進学する(ESLプログラム・大学本科)

大学進学要件

アメリカの大学に進学するためには、それぞれの大学の入学要件を確認する必要があります。一般的に、アメリカの大学への入学には以下が必要です。

高校卒業証書(卒業見込)または同等の資格 英語能力を証明するためのテスト(TOEFLやIELTS) 高校の成績や大学入学試験(SATやACT)のスコア 必要に応じて推薦書やエッセイ、面接など

大学学費と奨学金

アメリカの大学の教育は世界的に評価が高い一方で、その授業料もまた高額です。この負担を軽減するため、多くの大学が奨学金やローン制度を提供しています。奨学金は学業成績が優秀な学生や、特定の分野で才能のある学生に対して提供されます。これらは大学だけでなく、公的機関や民間団体、企業からも提供されることがあります。詳細は大学のウェブサイトや留学生サポートオフィスで確認できます。

学生ローンは教育費用支援の一つで、政府や金融機関が学生に貸し付け、卒業後に返済します。アメリカの学生ローンは、低利での貸出が可能で、一部は公共サービスに従事すれば返済が免除されることもあります。ただし、奨学金やローンを得るためには一定の要件を満たす必要があります。それぞれの制度や要件、申請方法については、留学を考える前に事前に調査しておくことをお勧めします。

大学生活

アメリカの大学は学生生活を豊かにするために、様々な施設を提供しています。図書館、スポーツ施設、学生寮、キャンパス内の飲食施設、学生クラブなどがあり、多様なイベントや交流の機会が提供されています。

専攻について

アメリカの大学では多種多様な専攻を提供しており、学生は自分の興味やキャリア目標に合わせて選択することができます。

※人気の専攻

ホテルマネージメント・国際関係学・ジャーナリズム(マスコミ学)・デザイン・環境学・看護学・フィルム・スタディ(映像学)・観光学(ツーリズム)・自然科学(物理学、化学、生物学、天文学、数学など)・工学(電子工学、コンピュータ工学、土木工学機械工学、航空宇宙工学、化学工学など)・医学/健康科学(医学、看護学、薬学、歯科学、心理学など)・人文科学(哲学、歴史学、言語学、文学、人類学など)・社会科学(経済学、政治学、社会学、心理学、教育学など)・ビジネス/経済(経営学、金融学、マーケティング、会計学など)・アート/デザイン(美術、音楽、舞台芸術、映画制作など)・情報科学(情報技術、人工知能、サイバーセキュリティなど)・農学/環境科学(農学、獣医学、森林学、水産学、環境科学、持続可能性研究など)

それぞれの大学が提供する専攻は大学によって異なり、各大学が特定の分野で特に強いとされている場合もあります。特定の学問分野に興味がある学生は、その分野で強いとされる大学を選ぶと良いでしょう。大学のウェブサイトやカタログ、ランキング情報などから、それぞれの大学が提供するプログラムの詳細情報を得ることができます。

イギリスの大学

教育ポイント

QAA(The Quality Assurance Agency for Higher Education)という機関が厳格に教育品質の審査を行い、その水準が維持されるよう監視しています。

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大学関連

イギリスにはUniversity of Buckinghamを除き、約100校のすべてが公立大学です。あらゆる分野で高い質の教育を提供しています。イギリスの大学、特にオックスフォード大学とケンブリッジ大学は、世界的に高い評価を受けています。これらの大学は、その優れた教育と研究により、世界大学ランキングで常にトップに位置しています。

イギリスの大学で、学生は入学時に主専攻を選択し、その専攻に重点を置いた学習を行います。このため、専門的な知識とスキルを早期に習得することが可能です。

イギリスの大学は、ほとんどの学士号プログラムは3年間で、マスターズプログラムは通常1年間、博士号プログラムは通常3年間で、他の多くの国より短いです。この短期間で質の高い教育を受けられるため、時間と費用を節約することができます。ただし、医学・獣医学・建築学などの学部では5年間以上就学が必要なケースもあります。

主な進学方法

直接大学に入学する インターナショナルイヤーワン経由の大学進学(編入) 英語力不足の場合はファウンデーションコース(大学進学準備コース)から進学する Aレベル

大学進学要件

願書 高校の先生からの推薦状 高校卒業証明書(卒業見込証明書) 高校の成績証明書 英語能力試験のスコア(IELTS/TOEFL等) 志望動機書(Personal Statement)

大学学費と奨学金

イギリスの大学は、その優れた教育品質と広範な研究分野で世界中から高い評価を受けています。しかし、その教育の品質に見合った授業料は、特に国際学生にとっては負担に感じられることもあります。このため、イギリス政府と各大学は、教育をよりアクセス可能にするためのさまざまな奨学金や金融支援制度を設けています。

これらの奨学金プログラムは、学生の経済的背景、学業成績、特定の学習領域に関連するものなど、様々な要素に基づいて提供されます。特に、オックスフォード大学やケンブリッジ大学などの世界的に有名な大学は、優れた学生に対して豊富な奨学金を提供しています。

また、多くの大学は国際学生をサポートするための専門チームを持っており、ビザ申請から住宅探し、英語のサポートまで、様々なサービスを提供しています。このようなサポートにより、学生はイギリスの生活にスムーズに適応し、学業に集中することができます。

大学生活

イギリスの大学は、様々な施設と活動で学生の生活を充実させています。図書館、スポーツ施設、学生寮、そしてキャンパス内の飲食施設が整っています。さらに、興味に基づくクラブや団体は、学生が同じ目標を持つ人々とつながる機会を提供します。また、留学生のために特別なサポートが提供され、留学生センターや交流イベントが設けられています。これらは留学生が新しい環境になじむのを助け、豊かな大学生活を体験するためのものです。

専攻について

イギリスの大学は非常に多くの学問分野をカバーしており、多様な専攻分野を提供しています。

各イギリスの大学が取り扱う専攻は、その大学により異なり、また一部の大学は特定の学問分野において特に優れていると認識されています。学生は自身が関心を持つ学問分野が強いと評価されている大学を選んで学ぶことが推奨されます。各大学がどのようなプログラムを提供しているのかを把握するためには、大学のウェブサイトを調査したり、教育カタログを見たり、ランキング情報を参照したりすると良いでしょう。

カナダの大学

教育ポイント

カナダでは、教育は主に各州が管理していますが、国全体の高等教育の基準はCICIC(Canadian Information Centre for International Credentials)によって提供されています。

カナダは、教育品質と留学生保護について非常に厳格な基準を設けており、大学はしっかりと評価・認定されたプログラムを提供しています。

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大学関連

カナダにはパブリック(公立)とプライベート(私立)の大学が存在し、その数は約100校です。これらの大学は世界的にも評価が高く、教育と研究の質で広く認められています。例えば、QS World University Rankingsでは、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学、マギル大学などが高い評価を受けています。

カナダの大学では、学士(4年制)、修士(1-2年制)、博士(3-5年制)の各レベルの教育を提供しています。専門分野によりますが、教育学、法学、工学は通常4年、医学、薬学、獣医学は通常5-6年かかります。また、大学では、学生が自分自身の学びを深めるために、自由選択の科目や研究プロジェクト、インターンシップなどを選ぶ機会が提供されています。一部のプログラムでは、実務経験の一部としてのインターンシップや共同研究など、業界との緊密な関連性が求められます。

主な進学方法

直接大学に入学する カレッジを経て大学に編入する 英語力不足の場合は語学学校から進学する(EAPプログラム・大学本科)

大学進学要件

カナダの大学に進学するためには、それぞれの大学の入学要件を確認する必要があります。一般的に、カナダの大学への入学には以下が必要です。

高校卒業証書(卒業見込)または同等の資格 英語能力を証明するためのテスト(TOEFLやIELTS) 高校の成績 必要に応じて推薦書やエッセイ、面接

大学学費と奨学金

カナダの大学の授業料は、教育の品質に見合ったものとなっています。しかし、一部の学生にとっては負担となることもあります。そのため、カナダ政府や各大学では、学生が教育を受けることができるよう、さまざまな奨学金や金融支援制度を設けています。これらは学業成績、経済状況、特定の学習領域などに基づいて提供されています。

大学生活

カナダの大学生活は充実したもので、学生は自分自身を発展させ、新しい友達を作り、様々な経験を積むことができます。キャンパス内には図書館やスポーツ施設、学生寮、飲食施設があり、学生は共通の関心を持つクラブや団体を通じて交流する機会を持っています。

専攻について

カナダの大学では、広範な専攻が提供されており、学生は自分の興味やキャリアの目標に合わせて選択することができます。

それぞれの大学が提供する専攻は大学によって異なり、各大学が特定の分野で特に強いとされている場合もあります。特定の学問分野に興味がある学生は、その分野で強いとされる大学を選ぶと良いでしょう。大学のウェブサイトやカタログ、ランキング情報などから、それぞれの大学が提供するプログラムの詳細情報を得ることができます。カナダの大学選びでは、自分がどの分野に興味を持っているかを考慮し、その分野で強い大学を選ぶことが重要です。

オーストラリアの大学

教育ポイント

オーストラリアの連邦政府が教育政策全般を統括しています。また、AQF(Australia Qualification Framework)というシステムを通して、すでに取得した単位、学位、資格に認定されれば柔軟に編入学や進学ができます。その上、留学生の受け入れと保護のため、ESOS(The Education Services for Overseas Students Act)という国家法やCRICOS(Commonwealth Resister of Institutions and Courses for Overseas Students)制度を設置しています。

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大学関連

オーストラリアには私立大学2校と国公立大学40校で、2つの海外大学の分校があります。国公立大学は、州政府が運営していることが多く、私立大学は独立した法人が運営しています。これらの大学は、世界でもトップレベルの大学の一部であり、教育や研究において高い評価を受けています。例えば、QS World University Rankingsによれば、オーストラリア国内で最高ランクの大学は、メルボルン大学やシドニー大学、クイーンズランド大学などがあります。

オーストラリアでは、学部、大学院、博士課程という3つのレベルの教育を提供しています。大学の学部課程は原則3年制で、他国の4年生大学を卒業した事と同等の学位となります。最短3年間で大学から卒業できるので、ある程度の留学費用を抑えることができるでしょう。3年間の学士課程を優秀な成績で修了した学生は、1年間の専門研究コース(Honours)に進むことができます。学位取得に要する期間は専攻によって異なり、教育学部・法学部・工学部は4年、建築・歯学・獣医学は5年、医学部は6年かかります。それに、トピックや科目を選んで個人的にカスタマイズした学習が可能で、自己学習能力を育成するためにも、授業以外の時間に研究や課題を行うことが求められます。また、課外活動やクラブ活動に参加することも推奨されています。

一方、オーストラリアには職業訓練機関(専門学校)があり、職業教育を受けることができます。職業訓練機関は公立・州立のTAFE(テイフ)と私立の職業訓練機関の2種類に分けられ、最終的に取得できる資格は同じです。職業訓練機関では技術職を含む多くの分野で教育を提供しています。TAFEや私立の職業訓練機関(専門学校)と同様に、実践的な技術や知識が得られるDiplomaや、Advanced Diplomaのプログラムが設けられています。大学付属の1年間のファウンデーションコースで英語力と専門の基礎知識をつければ、4年間で卒業できます。

主な進学方法

直接大学に入学する 大学準備コースを経て大学進学する 専門学校ディプロマコースを経て大学編入する 英語力不足の場合は語学学校から進学する(ファウンデーション・ディプロマ・大学本科)

大学進学要件

オーストラリアの大学に進学するためには、それぞれの大学の入学要件を確認する必要があります。一般的に、オーストラリアの大学への入学には、

高校卒業証書(卒業見込)または同等の資格 英語能力を証明するためのテスト 大学が指定するレベルの高校の成績 必要に応じて大学の入学試験を受ける

大学学費と奨学金

オーストラリアの大学は、高品質な教育を提供するために高額な授業料を設定しています。しかし、オーストラリアの政府は、国際学生に対して奨学金やローン制度を提供しています。また、高い評価を受けた大学では、奨学金プログラムを提供している場合があります。

大学学生生活

オーストラリアの大学は、学生生活を充実させるために多くの施設を提供しています。例えば、図書館、スポーツ施設、学生寮、キャンパス内のレストランやカフェ、学生クラブなどがあります。また、留学生のために、キャンパス内に留学生センターや国際交流イベントを開催する場所があります。

専攻について

オーストラリアの大学では多種多様な専攻を提供しており、学生は自分の興味やキャリア目標に合わせて選択することができます。

専攻について

それぞれの大学が提供する専攻は大学によって異なりますし、各大学が特定の分野で特に強いとされている場合もあります。特定の学問分野に興味がある学生は、その分野で強いとされる大学を選ぶと良いでしょう。大学のウェブサイトやカタログ、ランキング情報などから、それぞれの大学が提供するプログラムの詳細情報を得ることができます。

ニュージーランドの大学

教育ポイント

ニュージーランド政府は大学の質を重んじる政策を施されています。一方、ニュージーランド政府はPastoral Care of International Studentsにより、国は教育機関が留学生にすべきアドバイスや保護などの最低基準を定めて、留学生の生活を保障しています。

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大学関連

ニュージーランド全土で大学(国立)8校しかなく、全8大学が世界ランキング500位以内にランクインしています。これらの大学は高い教育水準と研究施設を提供しており、幅広い学問分野において学士号、修士号、博士号などの学位プログラムを提供しています。通常3年間で学士号が取得できるが、期間は大学やコースによって異なり、医学、建築学、工学などの理系コースでは4から6年と長い傾向にあります。また、留学生向けのプログラムや奨学金制度も充実しています。

ニュージーランドの8大学

The University of Auckland/オークランド大学 AUT(Auckland University of Technology)/オークランド工科大学 University of Waikato/ワイカト大学 Massey University/マッセー大学 Victoria University of Wellington/ビクトリア大学 University of Canterbury/カンタベリー大学 Lincoln University/リンカーン大学 University of Otago/オタゴ大学

Honours(オナーズ)プログラム

ニュージーランドの多くの大学で"Honours"(オナーズ)プログラムが提供されています。Honoursプログラムは、学士号を取得した学生が追加の研究経験を積むためのプログラムです。

通常、Honoursプログラムは学士号の最終年度に入学するため、修士号プログラムとは異なります。学士号の一部として提供され、追加の研究プロジェクトや論文の執筆、高度な専門知識の習得を含みます。特定の学問分野や専攻に焦点を当てることが多く、学生はより深い知識と研究スキルを開発する機会を得ることができます。これは卒業生が修士号や博士号の研究プログラムに進むための準備をする場合もあります。各大学のHonoursプログラムは異なる場合がありますので、具体的なプログラムの詳細については、各大学のウェブサイトや関連部門にお問い合わせいただくことをおすすめします。

Diploma(ディプロマ)コース

Diplomaコースは、学士号や修士号とは異なる学位レベルで、通常は2年間またはそれ以下の期間で取得できる学位です。

ニュージーランドの大学では、さまざまな種類のDiploma(ディプロマ)コースが提供されています。特定の職業や専門分野に特化した教育プログラムとして、実践的なスキルや知識を提供します。例えば、看護、ビジネス、観光、デザイン、情報技術、エンジニアリングなどの分野でDiplomaコースが提供されています。

それに、Diplomaコースは、学生が実際の職業に就くための準備をすることができる実践的なトレーニングを提供します。

また、一部のDiplomaコースは、学士号プログラムへの進学のパスウェイとしても機能する場合があります。

ニュージーランドの大学だけでなく、専門教育機関(Polytechnics)や私立カレッジでもDiplomaコースが提供されています。各コースの詳細や要件は、提供する教育機関によって異なるため、具体的な情報については各教育機関のウェブサイトを参照するか、関連部門にお問い合わせください。

POLYTECHNIC(ポリテクニック)

Polytechnic(ポリテクニック)は国立の専門学校で、ニュージーランドや他のいくつかの国で見られる専門教育機関の一種です。現在ニュージーランドには23校があります。これらの機関は、理論的な知識だけでなく、実践的な技術や職業訓練を提供し、学生が実際の業界での雇用に向けた実践的なスキルや実地トレーニングに重点を置いています。幅広い分野で教育プログラムを提供しており、卒業生は多様な職業の道に進むことができます。例えば,ビジネス、IT、デザイン、エンジニアリング、観光、看護、美術などにさまざまな専門分野に特化しています。

即戦力として活躍できる知識や専門スキルの習得に力を入れているのがPolytechnicの特徴です。プログラムやレベルによって様々だが、3ヶ月~1年で(Certificate(証明書))、2年~3年で(Diploma)の形式で提供されることが一般的です。その中には、3~5年の学士号取得プログラムを設けているPolytechnicもあります。

Polytechnicの単位と大学の単位の互換が認められる場合もあり、Polytechnicから大学に編入する道も開かれています。

ニュージーランドのPolytechnicは、通常、地元の学生だけでなく、国内外からの留学生も受け入れています。これらの機関は、実践的な教育と職業訓練の分野で高い評価を受けており、産業界とのつながりも強調されています。

主な進学方法

直接大学に入学する

学力、英語力ともに大学が定める基準に達している場合は、高校卒業後、そのまま大学に進学できる

ファンデーションコースを経て大学進学

大学進学要件

ニュージーランド大学の入学条件は各大学と学部により異なりますので、それぞれの大学の入学要件を確認する必要があります。

一般的に、ニュージーランドの大学への入学には、すべて書類選考で下記が必要になります。

大学側指定された入学願書 最終学歴の成績証明書(英文) 卒業証明書(英文) 英語力の証明書(2年以内のTOEFLまたはIELTS Academic)但し、ニュージーランドの高校卒業の場合は免除になる

入学許可について

ニュージーランドの入学許可は2種類に分けています。 Unconditional Offer(正式的な入学許可) Conditional Offer(条件付き入学許可):学業成績の条件がクリアしているが英語の条件が満たしていないということです。期限内に学校側が決まっている英語のレベルをクリアして提出すれば、Unconditional Offer of Placeが発行してもらえます。

大学学費と奨学金

ニュージーランドの大学には、世界的に認知された教育環境が整っています。学部生の年間学費は大体20,000-40,000 NZD、大学院では30,000-50,000 NZDとなります。しかし、ニュージーランド政府や各大学、外部団体から様々な奨学金が提供されています。ニュージーランド国際奨学金は、学費や生活費をカバーし、各大学も自らの学生に対する奨学金を用意しています。また、専門分野や成績により外部団体からの奨学金を得ることも可能です。

大学学生生活

ニュージーランドの大学では、学生の日々の生活を豊かにするために様々な施設が揃っています。図書館やスポーツ施設、学生寮はもちろん、キャンパス内にはレストランやカフェ、さまざまな学生クラブがあり、活動的な学生生活を送ることができます。さらに、留学生を対象としたサポートも充実しています。留学生センターは留学生のための情報源となり、国際交流イベントを開催する場所も設けられています。これらは留学生がニュージーランドの生活になじむのを助け、様々な文化の学生と交流する絶好の機会を提供しています。

専攻について

ニュージーランドの大学では様々な専攻が提供されており、学生は自分の関心に合わせて学問を選択することができます。

ただし、提供される専攻は大学によって異なり、それぞれの大学が特定の専攻で特に優れているとされている場合もあります。そのため、特定の学問分野に興味がある学生は、その分野が強い大学を選ぶと良いでしょう。大学のウェブサイトやカタログ、ランキング情報などをチェックすることで、それぞれの大学が提供するプログラムの詳細情報を得ることができます。

大学専攻(大学・大学院で学べる専攻)

大学で学べる専攻は、具体的な学びの内容や応用分野が広範で、個々の学生の興味やキャリアの目標に合わせて選択することができます。また、いくつかの専攻を組み合わせることで、より広範かつ独自の学問領域を開拓することも可能です。大学の専攻選択は自身の興味、将来のキャリア、個人的な目標によって決定される重要なステップです。

※以下一部の専攻の例

    自然科学

  • 物理学、化学、生物学、天文学、数学など

    物理学

    自然界の法則や原理を理解し、その理論を用いて自然現象を解明しようとする学問。量子力学や相対性理論など、宇宙の最小の粒子から最大の構造までを研究します。

    化学

    物質の性質、構造、変化を研究する学問。化学反応の原理や新しい物質の作製方法、物質が生命や環境にどのように影響するかなどを学びます。

    生物学

    生命とその機能を研究する学問。遺伝学、生態学、分子生物学、進化論、生物化学など多岐にわたる領域があります。

    自然科学
  • 工学

    電子工学、コンピュータ工学、土木工学機械工学、航空宇宙工学、化学工学など

    電子工学

    電気と電子に関連する理論や技術を学びます。回路設計、電磁波理論、信号処理、半導体物理などを含む分野です。

    コンピュータ工学

    ハードウェアとソフトウェアの設計と最適化を研究する専攻。プログラミング、アルゴリズム、データ構造、コンピュータアーキテクチャなどを学びます。

    工学
  • 医学/健康科学

    医学、看護学、薬学、歯科学、心理学など

    看護学

    看護学は、「人をケアする」ことの健康管理と病気の予防、治療、リハビリテーションなどのすべてについて、科学的に研究する学問です。ケガや病気など健康に関することだけでなく、心理学的アプローチでの精神面からのケアについても学びます。また、病院での実習も多く、卒業後の即戦力として活躍できるよう知識とスキルを学びます。

    心理学

    人間の思考、感情、行動を科学的に理解し解析する学問。臨床心理学、発達心理学、社会心理学、認知心理学など、多くのサブフィールドがあります。

    医学/健康科学
  • 人文科学

    哲学、歴史学、言語学、文学、人類学など

    歴史学

    過去の出来事、人々、思想、文化を研究します。特定の地域、時代、テーマに焦点を当てた専門分野があります。

    文学

    文芸作品を分析し、その言語、テーマ、構造、歴史的背景などを理解しようとする学問。英文学、日本文学、比較文学など、多岐にわたるサブフィールドが存在します。

    観光学(ツーリズム)

    旅行業の実務を学ぶだけではなく、観光を通して地域と観光客の交流を生み、地域の活性化にもつなげるための学問です。その目的を達成するために、新しい観光プロジェクトを成功させる手法や観光企業の経営方法、事業計画の作成方法を学びます。また、観光客のニーズを先取りする商品開発なども学びます。

    人文科学
  • 社会科学

    経済学、政治学、社会学、心理学、教育学など

    経済学

    個人、企業、国家の経済行動と経済システムを理解し分析する学問。マクロ経済学、ミクロ経済学、経済政策、開発経済学などがあります。

    政治学

    政治システム、政治思想、政治行動を研究します。国際関係、比較政治学、政治理論などの専門分野があります。

    国際関係学

    世界各国・地域の問題を、歴史学・社会学・経済学・政治学など幅広い学術的な視点から学びます。政治、経済、宗教、人権などのさまざまな問題を理解して、異文化地域や利害関係を持つ国家・地域同士が共存を図る方法を見出していくための学問です。

    社会科学
  • ビジネス/経済

    経営学、金融学、マーケティング、会計学など

    マーケティング

    製品やサービスを消費者にどのように販売するかを研究する分野。消費者行動、市場調査、ブランディング、デジタルマーケティングなどを学びます。

    金融学

    お金の管理、投資、借り入れ、貯蓄などに関する原理と技術を学びます。企業金融、投資分析、金融工学、金融市場などのサブフィールドがあります。

    ホテルマネージメント

    サービス・ビジネスを学ぶための専攻です。ホテルやレストランの経営やイベントの企画・運営の方法を学びます。専門知識の習得と同時に実際のホテル、レストランやイベントでの研修を通じて実践力を磨きます。サービス業の歴史、マネージメント、接客、会計、人事管理、サービス業の法律、マーケティングなども学びます。

    ビジネス/経済
  • アート/デザイン

    美術、音楽、舞台芸術、映画制作など

    美術

    物や空間をデザインするための技法と創造力を養う学問です。広告、服飾、雑貨、建築物、環境、空間など、あらゆるところにデザインは必要です。美しさだけではなく、使いやすさなどの機能性が求められる点では、絵画・彫刻などの芸術とは異なります。現在では、デジタル時代に対応した制作物も出ており、常に最新の文化とともに変化していく学問です。絵画、彫刻、版画、写真など、さまざまな形式の視覚芸術を研究します。作品制作の実践だけでなく、美術史や芸術理論も学びます。

    映画制作

    画やビデオ作品を制作するための技術と芸術を学びます。映像は、監督、カメラマン、脚本家、音声、美術など複数の技術と知識を合わせて完成するものです。また、映像のジャンルによって使われる技術も異なります。映画、テレビ、TVCM、報道、アニメーションなどに関する脚本、監督、編集、映像撮影、音響など、映画制作のさまざまな側面を網羅します。

    ジャーナリズム(マスコミ学)

    インターネット、テレビ、新聞などのあらゆるメディアを使って伝えられる情報を発信するために知識とスキルを学びます。メディアの現場で活躍する講師のレクチャーや撮影、編集など実践の授業も多くあり、卒業後、即戦力として活躍できるように実践重視の授業内容になります。

    アート/デザイン
  • 情報科学

    情報技術、人工知能、サイバーセキュリティなど

    データサイエンス

    大量のデータから有用な情報を抽出し、解析するための手法を学びます。統計学、機械学習、データマイニング、ビジュアル化などが含まれます。

    ソフトウェアエンジニアリング

    ソフトウェアの設計、開発、テスト、保守に必要な原理と技術を学びます。これにはプログラミング、アルゴリズム、データ構造、ソフトウェアアーキテクチャ、ソフトウェア品質保証などが含まれます。

    環境学

    自然・社会・都市環境など、人と地球環境の密接な関係を理解して、環境とその人間、動植物への影響について、物理学、化学、生物学、地球科学、社会科学、人文科学等の多彩なアプローチにより研究を行います。人が自然と共存し、持続可能な発展を目指すための学問です。

    情報科学
  • 農学/環境科学

    農学、獣医学、森林学、水産学、環境科学、持続可能性研究など

    農学

    作物の生産、保護、そして質の向上に関する研究。土壌学、植物病理学、育種学、農業経済学などが含まれます。

    環境科学

    自然環境と人間活動が互いにどのように影響を与え合うかを研究します。生態学、気候学、環境政策、環境教育などが含まれます。

    農学/環境科学

これらはあくまで一例で、具体的な専攻の種類や名称は学校や国により異なる場合があります。また、専門分野は日々進化し続けており、新たな専門領域が生まれてくることもあります。したがって、大学によっては新興領域をカバーする新しい専攻を提供している場合もあります。